借金の時効があるってホント?メリットとデメリットを語る[時効援用]

借金があるのに借金を返済しなくていいよ!と言われたらびっくりしませんか。

消滅時効の援用について解説したいと思います。

まず、人として、「借りたお金は返しましょう」

でも、返さなくてもいい借金というのがあるんです。

もう少し丁寧にいうと「返す必要がなくなった」借金ということです。

ではそれはどのようにしたらいいのでしょうか。

消滅時効の援用

借金を帳消しにするためにする手続きを「消滅時効の援用」といいます。

一般的には「時効の援用」と言います。

「援用」とは、

法律で、ある事実を自己の利益のために主張すること

出典:デジタル大辞泉

様々な理由により長い間借金の返済ができない場合に、民法に基づいて時効を援用する事で借金の支払い義務が消滅してしまうという事があります。

少し難しく言うと、

・「権利の上に眠るものを保護しない」

・「永続する事実状態の尊重と契約の保護」

上記2つの状態になります。

簡単にご説明すると、

永続する事実状態(お金を貸した事)を尊重し、お金を貸したという契約を保護するという利益と、それを一定期間行使しない(お金を返して。と督促しない)のならば、そのものを保護する必要がないという考え方です。

もっと簡単に説明すると

「お金を貸しているのに督促しない」のなら、もういいでしょ。金貸してるって永遠には主張できないんだよ。

という観点です。

こういう法律があるので、これに基づいて手続きを行います。

お金を借りている側は「返済しなくてもいいんだ」という事になります。

時効援用に必要が期間

少し専門的にはなるので、だいたいの理解で大丈夫です。

基本的な時効援用に必要な期間は

  • 民事上の債権の消滅時効→10年
  • 商事上の債権の消滅時効→5年

この期間で時効が完成します。

ただ、どれが「民事上」「商事上」か判断するのは難しいのでよく検討する必要があります。

民事上の債権には、

  • 信用金庫
  • 信用組合
  • 商工中金
  • 労働金庫
  • 信用保証協会
  • 個人の貸金業者
  • 個人同士の貸し借り

などなどから借り入れた場合は消滅時効は10年になります。友達間の貸し借りも10年になります。

商事上の債権には、

  • サラ金(消費者金融)からの貸金
  • 銀行からの借り入れ
  • 信用金庫、信用組合、商工中金、労働金庫

などなど。信用金庫、信用組合、商工中金、労働金庫・・・については、民事上の債権にも記載されていますが、借主が「商人」なら商事債権ということになります。

以上、少し難しいとはおもいますがまとめると、

つまり、消費者金融で借り入れしていた方は5年で時効になるということです。

なんでも時効できるとは思わないでください!

お世話になった人や、困った時に助けてもらった方への恩を返さずに「時効援用」できるからと踏みにじらずに、返済できるならした方がいいというのは人として当然の事だと思います。

ただ、大手の消費者金融や企業などから借りている借金については、時効を援用すれば借金がゼロになりますので、得た知識をフル活用して今後の人生を楽しいものにしてほしいと考えています。

借りてないところから督促される?

借りてないところから督促状が届いた経験はありませんか?

◯◯債権回収会社

などといったところからお手紙が届いた方がいるかもしれません

債権回収会社は、消費者金融などから1000人分などといった大量の「回収できない債権(貸し倒れ)」を購入します。

この時、かなり安い金額で買います。もともと返してもらえない人ばかりの債権なので、例えばですが100万円の債権を1円で買い取ったりします。

1000人のうち、数人が返済してくれればそれだけで儲けがでる仕組みになっています。

この仕組みにより、自分はプロミスで借りているとおもっていたのに、突然◯◯債権回収会社から督促が届いてしまう。という事が起きるのです。

仮に債権回収会社から督促が届いても、5年経過していたら時効援用すればいいのではないでしょうか。

消滅時効援用のメリット

  • 借金をしはらわなくてもいい
  • 信用情報(ブラックリスト)を削除できる可能性が高い
  • 今後の生活が楽しくなる

信用情報(ブラックリスト)を削除できると、今後住宅ローンを組めたり、クレジットカードを作成できるようになります。

ただ、時効の援用と同時に信用情報を削除してもらうのは個人でするのは難しい可能性があります。専門家がお任せする方がいいかもしれません。

借金があると心の片隅にずっとあった方は、返済義務がなくなれば、心の安らぎが訪れるのではないでしょうか。

時効援用のデメリット

正直、時効の援用にデメリットはないと考えています。

ただ、一つだけデメリットであげられるとすれば、時効の援用をしてしまうと過払い請求ができなくなるのです。

あなたが途中まで返済をしていたとします。その時の利息は何%だったでしょうか。

もし仮にグレーゾーンとよばれる利息を支払っていたのなら、あなたは払いすぎた利息を取り戻す事ができるのです。

でも時効援用をしてしまうと、その払いすぎた利息を取り戻す事ができなくなるのです。

このように損することもあるため、専門家に依頼する方が損しないのではないかと考えています。

法律家に頼まないといけないの?

結論から言えば、個人でもできます。

個人ですれば費用が安くすみます。

ただ、途中で返済していて、時効の中断になっていたり、信用情報の削除を同時に行うなど、本当に時効の援用ができるのか?

など判断に迷う事が出てくる場合もあるかと思います。

さらに払いすぎた利息がある場合はどうしたらいいの??

そんな場合にはプロの専門家に依頼するのもいいのではないでしょうか。

ほとんどの事務所が相談だけは無料ですので、相談してみてくださいね。